玉ねぎ

栄養素と効能からひも解く食材図鑑 ~玉ねぎ~

2021.11.27

玉ねぎ

皆さんの冷蔵庫にある野菜の中でも最も滞在頻度の高い野菜の際筆頭といっても過言ではないのでしょうか・・・?

みんな大好き?オニオンリングフライやシンプルな玉ねぎサラダやステーキのように主人公にもなれば、あらゆる料理を陰ながら下支えしてくれる縁の下の力持ち的な脇役もこなしてくれる料理にとって必要不可欠な存在・・・

今日はそんな玉ねぎについて、少しだけ復習してみましょう

玉ねぎってどの部分?

土の中に埋まっている野菜・・・人参、ジャガイモ、大根、そして玉ねぎ 「根菜」などといいますが、それぞれ植物のどの部分?と聞かれるとごっちゃになってしまう人が多いのではないでしょうか?

手っ取り早く結論から言うと、玉ねぎは茎の根元は大きくなって膨らんだ鱗茎、厳密にいうと「葉」の部分を食べています

玉ねぎはユリ科ネギ属 そう・・・ゆり根と形が似ていませんか? ゆり根も鱗茎で、根という名がついていますが厳密には葉っぱです そう聞くとなんだか納得ですね

玉ねぎの栄養価

とはいえ皆さんにとっては細かいことはどうでも良くて、興味があるのはカロリーと効能くらいでしょう(笑)

もちろん品種や個体差がありますが、一般的に玉ねぎ可食部100g当たり35kcal前後 糖質量としては約7gです と言われてもピンとこないでしょうが(笑)、これは野菜の中においてややカロリーが高い野菜に分類されます これは、もやしやトマトといった野菜に比べて玉ねぎの水分量が少なく、糖質の量が多いためです とはいえ、かぼちゃ(約80kcal/100g)やさつまいも(約125kcal/100g)といった甘みを感じる野菜や芋類に比べると、糖質が少ないためカロリーは低くなっていますので、ダイエット中の方などでカロリーが気になる方でも、玉ねぎは気にせず食べても問題ないかと思います(個人的見解w)

何事も大切なのはバランスですね(←すべてを誤魔化し、解決できるパワーワードw)

ちなみに・・・玉ねぎは加熱すると甘くなりますが、加熱したからといってカロリーが高くなるわけではありません 玉ねぎが加熱により甘くなるのは、加熱することで辛み成分である硫化アリルが減少すること、水分が蒸発することで糖濃度が上昇することなどが理由と考えられています

加熱により水分量が減り、重さが軽くなるので見かけ上はカロリーが増加しますが、玉ねぎそのもののカロリーは変化しません

とはいえ、油を使って炒める場合は油のカロリーがプラスされるので、カロリーが高くなりますのでご注意を!

硫化アリル(玉ねぎが体にもたらす効果とは?)

さてこの玉ねぎを代表する成分・・・硫化アリル 血液サラサラ効果で有名ですがどんな効果があるのでしょうか?

主なメリットとデメリットをまとめてみました

  1. ・血液凝固抑制作用による血液サラサラ効果
  2. ・ビタミンB1の吸収や働きを高め、体の新陳代謝を活発にして、疲労回復を早める
  3. ・抗菌・静菌作用(除菌を期待できる水準ではありませんが、繁殖を軽減)
  4. ・特有の匂いにより食欲増進とともに、インスリンや胃液の分泌を促し消化吸収を高める
  5. ・血行を良くする
  1. ・食べ過ぎると匂う
  2. ・催涙成分である為、目や鼻に入ると涙や鼻水を出させる
  3. ・過剰摂取は胃や腸などが強い刺激を受け、腹痛や下痢を起こす
  4. ・加熱に弱い
  5. ・水に溶ける
  6. ・辛い

なかなか難しい食材ですね(笑) 恩恵効能を最大限受けるには生食でかつ、あまり水にさらさない必要がありますが、辛いし匂いも残るし、目もお腹も痛くなる可能性あり(笑)

身もふたもない話ではありますが、効能は頭の隅に置いておく程度で、美味しく適量食べるのが吉ですね

さて記念すべき一回目はとりあえずこの辺で・・・ 通年手に入り、価格も安価、あらゆる料理で活躍でき、健康機能も付帯している万能野菜 素材を楽しみながらさまざまな料理に挑戦してみてください

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