白菜を美味しく効率的に味わう為に
2022.01.24
冬の寒さも一段と厳しくなりつつある昨今
鍋が美味しい時期になってまいりました
そこで、今回は鍋には欠かせないといってもいい食材の白菜について・・・
白菜ってどんな野菜?
白菜はキャベツと親戚であろうことは見てわかりますが、アブラナ科の植物です
アブラナ科の植物といえば筆頭は菜の花ですが、菜の花の仲間といわれてもピンとこない方が多いのではないでしょうか?
そんな方もこちらの写真を見ていただけると、なるほどなと思うかもしれません
白菜には大きく「結球タイプ」「半結球タイプ」「非結球タイプ」の3種類がありますが、日本に流通している多くは、皆さんが想像するいわゆる白菜やキャベツのような、葉が先端まで重なり合っている結球タイプです
白菜の基本的な栄養価
- エネルギー:13kcal
- たんぱく質:0.8g
- 脂質:0.1g
- 炭水化物:3.2g
これをへルシーというべきか、栄養が薄いというべきか・・・(笑)
なにぶん、白菜はその組織の95%が水分なのでどうしても100g内に目立った栄養素が含まれていません
しかし、水分を除いた組織内の密度という意味で考えると意外と栄養価が低いとも言い切れず、ビタミンC・カリウム・カルシウム・食物繊維などの含有量は多めです
また、アブラナ科の野菜である白菜は「イソチオシアネート」という辛味成分も含んでいます
この「イソチオシアネート」は抗酸化作用に加えて、発がんや腫瘍化を防ぎ、発がん物質を分解する効果もあるとされており、がん予防成分として医学分野でも目されています
自身が多く水分が含まれているということは自身の水分で調理することにより より多くの量を食べられるということ
流行りの?「無水調理」にぴったりの食材
ぜひ効率的に摂取して美味しく健康になりましょう
白菜は中心から食べるが吉
白菜は外側から使うという人がほとんどではないでしょうか?
しかし、先ほどの白菜の花の写真を見て考えてみましょう・・・
白菜は、外側に向かってある程度葉を拡げたら、外側の葉が栄養を作って内側の葉に送るようにして成長します
その過程を経て、葉の詰まった美味しい白菜に成長するのですが、実は収穫された後もしばらくは、外側の葉は養分を内側に送り続けているのです
スーパーで買ったカット白菜を冷蔵庫でしばらく保存すると、中心の葉が盛り上がってくるのを目にしたことはないでしょうか?
正に収穫後も外側から内側に栄養を送り続けている証拠を体現していて、それが進むことにより写真のように中心部から花が咲くのです
ということは白菜は栄養を送る外側の葉を残し、中心から食べていくのが正解
中心部分の葉がなくなると、外側の葉は養分を送る必要がなくなり、そのまま栄養を蓄えるようになるので、中から外まで常においしく食べることができます
一回で使いきれない白菜をどう使う?
白菜を使う料理と言えば、冒頭のように鍋を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?(私もそうですw)
ですが、半分や場合によっては四分の一で売ってることもりますが、なかなか1個買うと一時に使いきれない白菜
バリエーションがあると嬉しいですよね
そんな白菜は皆さんもご存じ、外側と内側で比較的異なる食感・味わいを楽しむことができます
中心部分の葉は柔らかく甘みが強いのが特徴で、そのまま食べても十分美味しいので、ぜひサラダや浅漬けなどにして食べることをお勧めします
外側を鍋や炒め物、クリーム煮などにすると様々なバリエーションを楽しむことができます
毎年冬になると、食卓に並ぶ頻度が高まる白菜は、実は意外と豊富な栄養素を摂取することができる万能食材
せっかく食べるなら、栄養素をムダなく摂取したいところですよね
ぜひ、これから白菜を使って一品作ろうというときには、(一度期に使いきらない際には)中心の葉から使うことを思い出してください