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アルコール消毒のおさらい

2022.03.08

新型コロナウイルス感染拡大防止のために外出先では消毒スポットがおかれ、すっかりと世間で日常的ななじみ深いアイテムとなったアルコール消毒液

除菌・抗菌用の原料として一般的なアルコールですが、「市販のお酒に入っているアルコールとどうちがうの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

私たちが日常的に使うアルコールは、エチルアルコールすなわち「エタノール」と考えてよいです。理科の授業で聞き覚えがある方も多いかと思います

これは除菌・抗菌に使われるものと、お酒やみりんなどに使われるもので、アルコールとしての成分は一緒なのです

エタノールの原料は「サトウキビ」や「トウモロコシ」なので、人間の体には基本出来には無害です

ですので、調理道具や冷蔵庫の中の除菌にも安心して使うことができますが、濃度が高すぎるアルコール除菌スプレーの場合、肌荒れなどを招く恐れもありますので注意しましょう

アルコールの濃度

アルコール濃度が高いほうが、より消毒効果が高いように思われますが、実際には必ずしもそうとは限りません

アルコールによる殺菌効果は濃度40%あたりから現れはじめ、諸説あるものの70%あたりで最大になると言われています

また80%を超えると、その純粋さゆえにすぐに蒸発してしまって、菌にとどまることができずに十分に消毒できない可能性があります

ドラッグストアなどで消毒用のアルコールスプレーを選ぶ際は、ぜひ濃度にも着目してみてください

濡れた手で消毒してはいけない

これは消毒時によく注意喚起されることですが、基本的には上記の「アルコール濃度」のバランスが崩れてしまうからという一言に尽きます

一時に使う消毒液の量と濡れた手が抱える水分量と考えた時に、比較的大きくアルコール濃度に影響(変化)することになります

消毒液を使う際には必ず乾いた手で使用してください

また食品や器具、食器用のアルコール除菌をする際も同様のことが言えますので覚えておきましょう

嬉しい2次的効果!?

アルコールは油と仲の悪い水と違い、油脂との親和性が高い性質を持っています

その為、日々の生活の掃除のついでに除菌効果を期待してアルコールスプレーを吹きかけて拭き掃除をすることは、人の手指経由や日常のの調理の際に細かい油塵となって広がった油汚れを取り除く作用として、非常に効果的で理にかなったものといえます

ただしそれ故に、ワックスやニス塗の家具などには必要以上使うと逆効果になるのでほどほどにしましょう

消毒用アルコールを使う際の注意点

消毒用アルコールは、これひとつで「殺菌」「防カビ」「掃除」と幅広く使えるので便利だですが一部、注意したい点もあります

傷口には積極的に使わない

ひと昔前までは、傷ができれば、何はさておき「消毒用エタノール」でした

しかし昨今では消毒薬はばい菌を殺菌すると同時に、傷を治そうとする細胞にも害を与えてしまうことがわかり、定番の治療法が変わりました

程度にもよりますが、小さな傷であればしっかりと水洗いをしたうえで、絆創膏等で保護をしてあげましょう

もちろん、程度によって病院で処置をしてもらうことをお勧めいたします

火器に注意

消毒用アルコールは、アルコールの濃度が高いので、引火しやすいという特徴を持っています

当たり前のように聞こえますが、キッチンでコンロまわりの掃除をするときには、必ず火を消すことを忘れないようにしましょう

肌荒れに注意

一度言及しましたが、消毒用アルコールはそのアルコールの濃度の高さから非常に揮発力が強いです

消毒用アルコールの成分内の水分と共にもともと手指にあった水分も一緒に蒸発させられてしまいます

消毒ももちろん大事ですが、適切なタイミングで必要な回数だけ行うようにしましょう

また肌が弱い方はハンドクリームなどの保湿もセットにしてあげるとよいかもしれません

ノロウイルスへの効果は次亜塩素酸ナトリウムが効果的

これはもはや補足説明はほとんどありません

ノロウイルス対策・対応にはアルコール消毒はあまり効果的ではないとされています

塩素系の除菌漂白剤を使いましょう

特に感染者の嘔吐物などを掃除、除菌掃除をする際には必ず塩素系で対応することを忘れないようにしてください

まとめ

消毒用アルコールのスプレーを1本用意しておけば、殺菌から汚れ落としまで、あらゆる使い道が広がり非常に便利です

しかも比較的経済的であり、食品由来の原料だから安全面でも安心できます

使い方や使用の際の注意点さえ押さえて、ぜひ日常で活躍させてください

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