栄養素と効能からひも解く食材図鑑 ~卵~
2022.04.04
冷蔵庫に常備しやすい定番食材である卵
そして比較的価格が安定している上に栄養も豊富で使い勝手も広い・・・日々の食事に身近で欠かせない食材の一つである卵
今日は卵について復習?しましょう
卵の栄養素
- エネルギー:151kcal
- たんぱく質:12.3g
- 脂質:10.3g
- 炭水化物:0.3g
卵といえば「タンパク質」というイメージも今では定着しているのではないでしょうか?
サイズにもよりますが卵を2個食べれば1日に必要なたんぱく質の約1/4〜1/5が摂取できます
卵2個だとカロリーオーバーしてしまわないか心配、と思うかもしれまえんが、上記の通り、実は卵は比較的カロリーの低い食材です
個数に関してはそれほど気にしなくていいでしょう
また以前は「卵はコレステロールが高いから1日1個まで」というのが定説でしたが、体内のコレステロール量は体の中で制御されており、体内コレステロール量が多くなると排泄が増える仕組みであることがはっきりしました
そのため2015年に卵の摂取制限は公に無くなっています
もちろん、食べ過ぎや偏った食生活は好ましくないのですが、当別に制限があるわけでないことは知っておいてもいいかもしれません
ビタミンとミネラルも豊富
卵にはタンパク質だけではなく、実はビタミン類も豊富に含まれています
発育促進や肌の健康を維持するビタミンA
赤血球中のヘモグロビン生成を助けるビタミンB12
骨の形成と成長を促すビタミンD
強い抗酸化作用を持つビタミンE
胎児の正常な発育に役立つことから、妊娠初期の女性にとくに必要とされる葉酸などなど・・・
そのほか、カリウムやカルシウムといったミネラル類もバランスよく含まれていて、スーパーフードとも呼ばれる所以がよくわかります
脳を活性化させる「コリン」
また卵の持つ栄養素の中で特筆すべきは「コリン」という物質
脳内の神経伝達物質である「アセチルコリン」の材料となることから、記憶や学習に深くかかわるといわれていて、卵黄には比較的含有量が多いとされている大豆の3倍という圧倒的なコリンが含まれています
白玉と赤玉の違いは?
スーパーで10個パックで売られている一般的な卵は白いものが多いですが、これはホワイトレグホンという鶏の卵
最近では、ロードアイランドレッドという鶏が産む赤い卵も多く出回っています
一般的に赤い卵の方が栄養価が高いとか、よりおいしいなどと思われがちですが、卵の殻の色が違っても栄養や味は変わらないことがはっきりとしています
むしろ餌の種類や育成環境による違いの方が影響が大きいとされています
ただし、赤玉を産むニワトリは白玉を産むニワトリよりもエサを多く食べるといわれていて、卵の値段にはそのエサ代も反映されていて赤玉の方が若干高い傾向にあるともいわれています
本日のまとめ
手軽に調理できるうえ栄養面でも万能な卵は、子どもからお年寄りまでみんなが積極的に食べたい食材の代表です(勝手に任命w)
また、物価が変動しても卵の価格はほとんど変わらない卵は経済的にも非常に優等生といえるでしょう
「今日はちょっとタンパク質が足りなかったかなあ」と思ったら、晩御飯のおかずメニューのどれかに卵1個を加えれば、手軽に不足分を補うことができます
今宵の〆は、アツアツご飯に新鮮な卵をのっける、いわゆる流行りの(今更?)TKGでもいいかもしれませんね