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栄養素と効能から紐解く食材図鑑 ~メロン~

2022.08.02

かつては高級フルーツの代名詞・・・「果物の王様」といわれることもあるメロン

芳醇な香りとジューシーな味わいは、子どもたちの夏のおやつから贈答品に至るまで人気のある果物です

高級品から手ごろな値段のものまで、さまざまな品種が開発されているそんなメロンについての豆知識を今回は紹介していきます

メロンの歴史

メロンの原産地は諸説ありますが、アフリカ大陸とする説が最も有力です 一説によるとニジェール川流域(現在のギニア共和国付近)に範囲を絞られた説もあるとか・・・ 他には他には中近東、インド、中国などという説もあります

いずれにしても南欧やエジプト方面に広まって改良されたものが今日のヨーロッパ系メロンであり、中国に伝わって発達したものが東洋系メロンのマクワウリだと言われていてます

日本では弥生時代の遺跡から、このメロンの一種である「マクワウリ」の種が土器と一緒に発見され、古事記や万葉集にも記載が確認されています

ちなみに最近、たまに見聞きするようになった「マクワウリ」

原種への回顧?懐古でしょうか

たまに栽培されている農家さんがいらっしゃいます

メロンほどの甘さはないけれど、さっぱりとしたさわやかな味わいが特徴ですが・・・

慣れないと果物として使うべきか、野菜として捉えるか悩んでしまうかもしれません(笑)

皆さんも見かけたら是非一度召し上がってみてください

さて、話をメロンに戻し、

日本における、いわゆる「大衆メロン」の幕開けは、1962年に育成された「プリンスメロン」です

皆さんもプリンスメロンの名前は聞き覚えがあるのではないでしょうか?

主流ではなくなってきていますが、今でも根強く流通している品種です

これはマクワウリにヨーロッパ系メロンをかけ合わせたもので、マクワウリの倍以上といわれる安定した甘みが人気を呼び、当時急速に普及しました

メロンの網目の秘密

品種によりますが、メロンといえば網目が特徴的なビジュアルの果物といってもいいと思います

では、あの網目はいったいどのようにできるのでしょうか?

結論から言うと、メロンの網目の役割は、言うならばメロンの「かさぶた」にあたり、傷跡を保護する役割を果たしています

実は、この網目模様は最初からあるわけではなく、成長過程でできるものなのです

成長初期のメロンの皮は、つるんとしていてやわらかく、網目模様はありません

網目ができるメロンは、皮よりも内側の果実の成長が早い特徴があります

果肉が成長する過程で内側から圧力がかかるので、皮が圧力に耐えられず、切れ目をいれたようなにひび割れができます

メロンは皮に傷がつくと、果実の内側からの水分の蒸発を防ぐため油脂状の蝋のような物質を分泌します

この物質がコルク状に固まることで、メロンに網目の模様ができるのです

メロンの網目は、傷ができた後の修復した痕であり、人間でいうと傷ができた後にできる「かさぶた」とも言える、ということですね

また、放っておいても均一にきれいな網目状になるわけではなく、農家さんの温度管理と水管理を徹底して行うことで、メロンの網目模様をコントロールしているそうです

逆に人為的にメロンの表面に傷をつけることで、好きな模様を描くこともできるそうで、稀にキャラクターが描かれたような模様のメロンが販売されていることもあります

農家さんの努力、手入れには頭が下がりますね

赤肉メロンと青肉メロンの違い

もはや品種の違いとしか言えませんが・・・それだけでは話が進みません(笑)

メロンは果肉の色味から「赤肉メロン」「青肉メロン」に大きく二分されます

果肉がオレンジ色をしているのが「赤肉メロン」

赤肉メロンは一般的に、コクのある強い甘みと芳醇な香りが特徴で、完熟前でも青臭い香りは少なく、果肉が柔らかめな品種も多いです

一方、果肉が黄色~緑色をしているのが「青肉メロン」

爽やかで清涼感のある甘みと香りが特徴で、赤肉メロンと比べるとコクは少ないかもしれません

熟す前には、青臭い香りを感じることもあります(ウリ科の植物の特徴ですね)

赤肉・青肉による糖度自体には大きな違いはなく、どちらが美味しく感じるかは好みによって左右されます(元も子もないw)

メロンの栄養価

基本的にカロリー、糖質は赤肉、青肉共に大きく変わりません

ともに可食部100gあたりカロリーが約45kcal、糖質が約10gです

その他メロンに含まれる特徴的な栄養素として

免疫力の増進・維持に効果があると言われているビタミンC・ビタミンB6

近年、強い抗酸化作用があることで注目を浴びているオキシカイン (オキシカインは長く体内にとどまるため、他の抗酸化作用よりも持続性があると言われているそうです)

また妊婦さんに必要な「葉酸」が大量に含まれていること

体内の余分な水分を排出して、水分バランスを整えるはたらきがあるカリウムがほかの果物より多く含まれているのが特徴です

栄養価での赤肉メロンと青肉メロンとの大きな違いはこのブログでも何回か登場したβカロテン

栄養面を比較すると、赤肉メロンに含まれるβカロテンは、青肉メロンの約25倍と言われています

可食部100gあたり青肉メロン140mgに対して赤肉メロンは何と3600mg

甘くておいしいメロン・・・

実は美味しいだけではなく、色々な栄養素が含まれていて、身体によい食べ物でもあるようですね

まとめ???

ちなみにお店で売っているメロンのほとんどは食べごろより少し早めに販売しています

ですので、家で追熟したほうがよりおいしく食べられます

追熟方法は簡単

「常温保存」すればいいだけ

ここで注意したい点は冷蔵庫には入れないこと

いったん冷蔵庫にメロンを入れてしまうと、追熟はとまってしまいます

そして再び冷蔵庫から出しても、もう追熟することはなくなってしまうとか・・・

メロンを美味しく食べるには、常温でしっかりと熟してから、食べる直前に冷蔵庫で冷やすのがポイントです

メロンを追熟させて、さらに美味しく食べて、健康に役立てて一石二鳥を享受しましょう

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