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栄養素と効能からひも解く食材図鑑 ~鹿肉~

2022.05.23

さて、前回はジビエ肉の現状や背景に関してお話をいたしました

今回はただ美味しいだけにとどまらない、具体的に鹿肉の栄養価を紐解いていきましょう

鹿肉の栄養価

  1.  エネルギー /蛋白質 / 脂質 / 鉄 /亜鉛 /ビタミンB2 /ビタミンB12
  2. 鹿赤身  140 kcal /23.9g /4.0g /3.9mg /2.9mg /0.35mg / 1.3μg
  3. 豚もも  183 kcal /20.5g / 10.2g / 0.7mg / 2.0mg / 0.21mg / 0.3μg
  4. 鶏もも  204 kcal /16.6g / 14.2g/ 0.6mg / 1.6mg / 0.15mg / 0.3μg
  5. 牛赤身 294 kcal /17.1g / 25.8g/ 2.0mg / 4.6mg / 0.17mg / 1.1μg
    

山をかけまわる運動量から筋肉の発達が著しく、高タンパクで低脂肪な肉質に特徴のあることで知られている鹿肉ですが、数字を見ていただければ明らかですね

カロリーが牛肉の半分 脂質が6分の1 鉄分は1 .7倍 という結果が出ています

ビタミンBとミネラルが豊富

鹿肉はビタミンB2・B6が豊富で、

ビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質が分解されエネルギーに変わる際に補助するなどの効果が、

ビタミンB6には免疫を下げないようにする働きや、皮膚の抵抗力を向上させる働きなどがあります

どちらも不足すると免疫力低下や皮膚荒れ、疲れやすくなる、だるくなる、貧血等になってしまいますが、そういいた症状の予防にも大変優れた食材ですね

また血液(ヘモグロビン)を生成するうえでも大切な栄養素の鉄分・・・

なかでもヘム鉄が豊富で、非ヘム鉄に比べて人体と相性が良く、鉄分の吸収率が5~6倍高いとの報告がるそうです

アセチルカルニチン

鹿肉は、牛肉・豚肉と比較してみても優れた栄養価を備えているのですが、さらに注目されている成分があります

その成分はシカ肉に含まれる「アセチルカルニチン」です

青魚のDHAにも似た働きのあるアセチルカルニチンですが、シカ肉には牛肉の2倍も含まれています

そんなアセチルカルニチンの嬉しい効果は・・・

脂肪燃焼効果

アセチルカルニチンは胃や腸で消化された脂肪を燃焼・分解しエネルギーへと変換する機能をもつミトコンドリアへ運ぶ舟のような働きをしてくれます

カルニチンが不足すると消化された脂肪がミトコンドリアへ届けられず、エネルギーに変換されることなり体内で蓄積されて肥満の原因となります

つまり不足すると代謝も落ちてしまいます

特筆すべきは、既に体内に蓄積されている脂肪も燃焼させてエネルギーに変換し代謝をアップさせてくれるところだそうです

日々の食事で代謝のアップや脂肪の燃焼を促してくれるのですから、何ともうれしいお肉ですね

筋肉を動かすエネルギーを生み出す働き

心臓や肺といった臓器も筋肉によって動かされていて、これらの臓器にエネルギーを送っているのもカルニチンです

なんとカルニチンを摂取することにより、肺活量の強化や動悸・息切れの改善を期待することがで切るそうです

これは心臓病や心筋梗塞といった病気だけでなく、スポーツ選手の体づくりにも活かされていたり、運動不足の人にも効果があります

この時点で、鹿肉をより一層食べたくなってきましたね(笑)

疲労回復効果

体内で脂肪を材料にして作り出されるカルニチン由来のエネルギーは、疲労回復効果もあります

なかなか疲れが取れないという人はもしかしたらカルニチンの不足の可能性を疑ってもよいかもしれません

日本人の食生活で摂れるカルニチン摂取量は平均75mg程度とされていて、この摂取量は牛肉をよく食べるオセアニアの人々と比べると半分以下の数値で

日本はカルニチンが不足しやすい食文化といえるでしょう

ダイエット中の食生活は肉類を避けたり、カルニチン量の少ない鶏肉でタンパク質を摂取する傾向があるため不足しやすくなります

ダイエットのための運動もカルニチンが多く消費されてしまいますので、特に意識してカルニチンを食事から摂ることをお薦めするのですが・・・

もはやここまでの時点で、賢い食の選択肢としてカルニチンを豊富に含む鹿肉を日常に摂り入れてみる選択肢しかないのでは?

と、もはやセールストークのような内容になってしまいました(笑)

本日のまとめ

前回のお話でもしたように、なかなかすぐに自宅の家庭料理に鹿肉を取り入れるには若干抵抗があるかもしれませんが、なにぶん魅力の詰まった食材です

外食で食べる機会で親しみを持ち、ぜひ段階的に頻度を高めてみてください

4,11,19,25,26