山菜の王様 タラの芽
2022.04.26
山菜の王様という別名を持つ「タラの芽」
今ではお茶の間のもポピュラーな春の山菜であり、旬のタラの芽で作った天ぷらは格別のおいしさがありますよね
今回はそんな、今まさに旬な「タラの芽」について紹介していきましょう
そもそもタラの芽とは?
タラの芽とはウコギ科のタラノキの新芽の事で、この新芽の部分を山菜として食用とします
ほのかな苦みや、もっちり?した食感が春を伝える食材として人気があり、「山菜の王様」とも言われているのはご存じの方もいるのではないでしょうか?
タラの木は全国の山野に自生していますが、栽培も進んでいます
かつてはほんの一時旬の時だけ味わえる貴重な食材でしたが、今では栽培物が早い時期から結構長い期間スーパーの棚に並ぶようになました
なんだか少しありがたみが薄れてしまったような気もしますが(笑)、美味しい食材が手軽に手に入るのはうれしい限りですね
女だら(メダラ)と男だら(オダラ/オンタラ)
タラの木にはいわゆる雄株と雌株がありそれぞれ女だら(メダラ)と男だら(オダラ/オンタラ)と呼ばれています
山に自生しているタラの木は白っぽく、幹や枝の表面に鋭い棘が沢山あり、男だら(オダラ/オンタラ)には幹や枝の表面に鋭い棘が沢山あり、山菜採りの時にはこの棘がウルシ(比較的似ている)との見極めに有効だと言われています
ちなみに栽培物はオダラと比べると育てやすいとされているメダラが用いられています
、タラの芽も男だら(オダラ/オンタラ)には棘があり、ハウスで栽培されている黄緑色の綺麗な肌をした女だら(メダラ)とは一見して違いが分かります
(↑左がメダラ、右がオダラ)
天然の男ダラに比べると栽培物の女ダラのほうが風味や苦みが弱いため、ある意味親しみやすく食べやすいといえるでしょう
タラの芽の栄養価
私は正直、春の風物詩ともいえる山菜の栄養価など気にしたこともなかったのですが・・・(笑)
食物である以上、何かしらの成分、栄養素がないわけがありません(笑)
文部科学省「日本食品標準成分表」によると、主な栄養価は以下のようになっています
- エネルギー:26kcal
- タンパク質:4.0g
- 脂質:0.2g
- 食物繊維:3.6g
- βカロテン:0.6mg
- カリウム:260mg
カリウムがとくに多い
タラの芽には100gあたり約260mgのカリウムが含まれています
成人男性の1日のカリウム摂取目標量は3,000mgとされていて、カリウムの主な働きは、ナトリウムを排出すること(=塩分の摂りすぎを調節すること)で、現在の塩分過多になりがちな食文化には嬉しい要素ですね
βカロテンも豊富
タラの芽には100gあたり約600μgのβカロテンが含まれています
こちらは以前「人参」の記事(詳しくはコチラ)で紹介しましたが、βカロテンは体内でビタミンAに変わるだけでなく、抗酸化物質として体内の活性酸素を除去する働きもあります (βカロテンはビタミンAの前駆物質であり、1日の摂取目標量は決められていません)
おいしく食べて春を実感しよう
タラの芽は独特の香りや苦みを楽しむ春の山菜です
天ぷらに始まり、おひたしや胡麻和え、煮物にパスタにもお勧めです
ぜひ、香りや苦みをしっかり味わえる調理方法を選んで季節感を堪能しましょう‼