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栄養素と効能から紐解く食材図鑑 ~トマト~

2022.07.12

予想外に早い梅雨も明け、もはや夏真っ盛り

夏野菜の代表的な種類の一つとしてトマトは外せないことには異論は認めないのですが(笑)、皆さん今年もトマトを堪能しているでしょうか?

真っ赤な色味と爽やかな酸味が特徴のトマト

緑黄色野菜の一つに数えられ、ビタミン類やミネラル類などをバランスよく含んでいることで有名(?)ですが、今日はそんなトマトについて解説しましょう

トマトの歴史

トマトのふるさとは、南米アンデスの高地

16世紀にばれいしょ(ジャガイモ)とともにヨーロッパへ渡ったと言われています

グルメなヨーロッパ人たちは 食卓を鮮やかに彩るトマトを大歓迎…と思いきや、「未知の大陸からやってきた異臭を放つ植物」と冷遇した時代もあったとか・・・(笑)

トマトが初上陸した当時の日本は、江戸時代

当時は「唐カキ」「珊瑚ナス」「唐ナスビ」などと呼ばれたようで食用ではなく、イチゴと同じくなんと観賞用だったとか

当時は赤い果実は食物として認識されなかったのでしょうかね(笑)

とはいえ、当時のトマトは現在市場に出ているものに比べ、色がぐんと濃い赤で、香りも酸味も強かったのだそうです

トマトが日本で一般的に食べられるようになったのはぐっと時代が下って、明治の後半頃からといわれています

トマトの栄養価

  1. エネルギー:19kcal
  2. たんぱく質:0.7g
  3. 脂質:0.1g
  4. 炭水化物:4.7g
  5.  うち食物繊維:1.0g

100gあたりの栄養価だとみるとほぼ水分であることがわかりますね(笑)

トマトの特徴的な栄養素

なんといっても皆様ご存じ(?)「リコピン」でしょう

リコピンはカロテノイド(植物などが作る黄色や赤、橙などの色素)の一種です

品種により含有量は異なりますが、一般的に生食用だと100gあたり3~5mg程度を含むそう

リコピンは、同じカロテノイドのβカロテン(人参の時にご説明しました)と異なりビタミンAの材料にはならないのですが、βカロテンよりも強い抗酸化作用が認められていて体内の活性酸素を取り除く働きがあるとされています

みんな大好き(笑)アンチエイジングにぴったりな食材です

ちなみにリコピンは加熱に強く、また油との相性が良い(吸収率を上げる)ので、生食ならドレッシングやオイルをかけて・・・オイルと一緒に加熱してトマトソースなどにしても無駄なく摂取できます

ビタミンも豊富

トマトは、ビタミンA(βカロテン)・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンKをバランスよく含んでいます

ビタミン類の体内での役割はそれぞれ異なりますが、いずれも人の身体を正常に働かせるために必要不可欠な栄養素です

βカロテン・ビタミンE・ビタミンCなどにはリコピンに加えて抗酸化作用があり、体内の活性酸素を取り除く働きも期待されていて、重ね重ねのアンチエイジング効果です(笑)

うま味成分も多い

栄養素として並列するには違和感もありますが、トマトは非必須アミノ酸の一種であり、うま味成分として知られている「グルタミン酸」を多く含んでいます

昆布に代表されるうま味成分「グルタミン酸」は、鰹節に代表される魚や肉、乳製品に含まっるうま味成分「イノシン酸」と合わさるとうま味がより強く感じられる、というお話は皆様もご存じのことでしょう

昆布と比べ「出汁をとる」というひと手間がなくても直接その場で調理に使えるトマトはお手軽うま味調味料ともいえるのではないでしょうか?(笑)

ちなみに、特にグルタミン酸を多く含んでいるのが、種の周りにあるプルプルとしたゼリー質の部分だそうです

まとめ

使い勝手がよくて料理の幅を広げてくれるトマトは、実はリコピンやβカロテンなどを多く含み栄養面でも優れています

また油や加熱との相性から加工しても無駄なく摂取できる栄養素

ケチャップやトマトソース、トマトジュースなどトマトを使った加工食品も数多くあるので、上手に料理に取り入れていくと、美味しく栄養も吸収でき、料理のバリエーションも手軽に増やせますね

是非この暑い夏に活躍の場を提供してあげて下さい!

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